ひまわり

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大人が変われば子どもも変わる!

書籍「魔法のピアノ・レッスン~ 」でおなじみ渡部由記子先生の講座へ参加させていただきました。「生徒がやる気になってくれない」「譜面通りには弾けるようになったけれど、それ以上、何を教えて良いか分からない」こんな指導者の悩みを解決するのが、渡部由記子先生の「魔法のピアノレッスン」シリーズです。その中から心にとまる言葉がたくさんありましたのでご紹介いたします。『ピアノを指導する目的は、単にピアノが上手く弾けるようになることだけではありません。課題をこなす力、継続する力、そして大きな目標を確実に達成する力など、「生きる力」を付けることにあると考えています。まずは大きな目標を設定し、そこまで導くための階段=小さな目標をたてること。これは指導者の役割です。次に、小さな目標を一つ一つクリアしていくよう、生徒を導きます。小さな目標の達成は、まさに成功体験。成功体験を積みかさねることで、子どもは自信もち、やる気が生まれてきます。そのようにして「頑張る方法」を覚えた子どもは、驚くほど成長していきます。それは、ピアノだけではなく、学業やその後の人生においても良い影響を与えます。』ピアノに限らず、何かを好きになって継続して努力すること。大切ですね。
大人が変われば子どもは変わる!心に響く言葉です。

F.Chopin 「バラード1番」

ショパンの「バラード1番」はポーランドの名ピアニストW・シュピルマンの真実の物語を映画化した「戦場のピアニスト」でもとても有名になった曲です。フィギュアスケートでも用いられているため、一度は耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。同時代で活躍したシューマンはこの曲を「ショパンの曲で最も好きだ」と語っています。また「この曲は大変優れている。しかし、彼の作品の中では最も天才的・独創的なものというわけでもない」とも評しています。ショパンは後にバラード2番をシューマンに献呈していますが、シューマンは1番の方を好んでいたそうです。「バラード」とは物語風の内容を持つ音楽のジャンル名のことです。元来はイタリア語で”物語”という意味です。しかし「ピアノの詩人」と言われるショパンは、バラードを歌詞のないドラマティックな ピアノ音楽として独り立ちさせました。彼は、この形式をピアノ独奏曲として初めて使った作曲家です。歌詞のないピアノ曲ですが、友人のアダム・ミツキェヴィッチが作った詩から インスピレーション受けて作曲したと伝えられています。楽曲構成は「序奏⇨第一主題⇨第二主題⇨展開部⇨コーダ」となっており、音楽的に表現された起承転結のあるドラマティックな曲想が印象的な傑作です。